2024年西念寺報恩講 法話 海法龍氏(横須賀市長願寺)

法話される海法龍氏(西念寺にて)

2024年度の西念寺「報恩講ほうおんこう」は11月3日に多数の参加者を得て通常通り開催されました。今回は特に、5年ぶりに昼食の「お斎」や「ひだまりの会」の皆さんによる本堂前での「お茶」のご接待が復活し、参詣者に喜ばれました。法話は2年ぶりに海法龍氏がご登壇され、貴重なお話をいただきました。法話の内容につきましては、前半のお話より一部抜粋して紹介させていただきます。 (編集委員会)


以下は、2024年11月3日に西念寺の報恩講でご法話いただいた内容を、西念寺のおしらせ編集委員が、独自に抜粋および編集したものです。そのため、掲載された内容等について、御講師へ直接問い合わせることはご遠慮くださいますようお願いいたします。<西念寺より>

※本文中の『勤行本』とは東本願寺出版社の『真宗大谷派勤行集』を指します

報恩講の意義

報恩講ほうおんこう」というのは親鸞聖人しんらんしょうにんのご法事のことです。毎年、毎年、それを「報恩講」と名付けて勤められてきているわけであります。ご法事というのは、亡き人を偲び、そして自分自身を振り返っていく大事な儀式です。同じように報恩講を通して、親鸞聖人の90年のご生涯はどういうご生涯であったのか、そのことを確かめてきたわけです。この茨城の地は親鸞聖人の非常にゆかりの深い所でありますから、当時の方々、我々の先輩たちは親鸞聖人の報恩講をお勤めして、親鸞聖人のことを偲びながら、親鸞聖人をたたえてくださったわけです。

親鸞聖人のことを偲ぶということだけれども、偉い人とか偉人としてたてまつるわけじゃないです。親鸞聖人は、一人の人間として、お釈迦様の仏法、仏教に出遇っていかれました。そして、そのことを自分の人生の根幹において生きていかれた方ですね。そのことを確かめ合っていくということです。

西念寺様も私の寺も真宗のお寺ですから、親鸞聖人の精神、親鸞聖人のお心で建立されています。そして、伝承され、護持されてきた。ですから、皆で親鸞聖人のお心、親鸞聖人の精神に触れ、学びながら歩んできた歴史があります。

人間はどうしてもやっぱり慣れていくことがありますから、その心というものを、どうしても見失ってしまうということがあるわけですね。ですから、いつもこうやって、報恩講というものを勤めて、真宗のお寺の原点、親鸞聖人のお心に立ち返っていこうということで皆でお勤めしているわけです。